早慶合同就活会議
就活ノウハウ

学歴フィルターの実態と、できる対策

学歴フィルターとは何か

学歴フィルターとは、企業が採用選考の初期段階で、出身大学によって扱いを変える運用のことです。初期段階とは、説明会予約やエントリーシート通過などを指します。ただし、そういう制度が公式に存在するわけではありません。企業側が明言することも、ほぼありません。学生側の体験談や、予約サイトで特定大学のみ満席表示が出るといった事例があります。それが積み重なって、こう呼ばれるようになりました。

存在の有無は、企業によって大きく異なります。人気企業では、応募数が採用予定数の数十倍から数百倍にのぼります。初期選別のコストを下げるため、学歴を含めた属性で絞り込みをかける大企業もあると言われています。一方、中堅・中小企業や、応募数がそもそも少ない企業はどうか。学歴で絞る動機自体がないので、フィルターの噂が当てはまらないケースも多くあります。

実際にどこで起きやすいか

学歴フィルターが疑われる場面として、就活生からよく報告されるのは次のようなものです。

  • 合同説明会やイベントの予約枠が、特定大学からのアクセスだと早々に満席表示になる
  • 同じ日時に予約したはずなのに、大学名を変えて再度アクセスすると空きが出る
  • エントリーシート提出後、学歴以外の記載内容に大きな差がなさそうでも通過・非通過が分かれる
  • 説明会に「指定校推薦」に近い形で招待制を敷いている企業がある

ただし、これらは学生側の限られた観測にもとづく話です。企業が公式に認めている情報ではありません。「絶対にある」「絶対にない」のどちらの言い切りも、根拠が弱いままです。企業ごと、年度ごとに運用は変わり得ると考えておく方が実務的です。

フィルターの噂に振り回されないための動き方

出身大学で選考通過が左右されるかどうかを、学生側が確認する手段はほとんどありません。だからこそ、フィルターの有無を推測することにエネルギーを使うのは損です。時間は通過率を上げる行動に割いた方が効きます。有効な動き方は次のとおり。

1. 応募先を一つの層に絞らない

人気の大手企業だけに応募を集中させると、学歴フィルターの噂が当てはまる母集団に選考機会が偏ります。応募数が採用予定数に対してそこまで多くない中堅企業や、成長中のベンチャー企業も並行して受けてください。学歴以外の要素で評価される機会が増えます。目安は、大手・中堅・成長企業を3〜4割ずつ組み合わせるイメージです。この配分で応募先リストを作れば、応募先が一つの層に偏りません。

2. 予約が取れない時間帯を後追いしない

説明会予約が早々に埋まったとき、同じ枠を取り直そうと粘るのは時間対効果が下がります。増枠や別日程、個別相談会、逆求人イベントなど、別の接点を探してください。そちらの方が早く、待ち時間もかかりません。スカウト型サービスの使い方は逆求人(スカウト型)サイトの使い方と注意点にまとめています。企業によっては、予約サイト経由よりも、就活エージェント経由や大学キャリアセンター経由の紹介枠の方が通過しやすいこともあります。

3. エントリーシートは「学歴で埋められない差」を作る

学歴以外の評価軸で見劣りしないための手は、ガクチカと志望動機の具体化です。ガクチカとは、学生時代に力を入れたこと。どちらも、その企業の事業内容に紐づけて書きます。書き方の型はガクチカの書き方|構成・例文・評価ポイントを解説志望動機の書き方|通る構成と説得力の出し方を解説で詳しく説明しています。抽象的な「頑張りました」では届きません。「何を」「どのくらいの期間」「どんな数字や変化があったか」を書くと、学歴という一つの属性だけで判断されにくくなります。

4. OB・OG訪問やインターン経由のルートを使う

学歴フィルターが働きやすいのは、応募数が多すぎる局面です。選考担当者が書類を短時間でさばく必要がある場面ですね。逆に、担当者が個別に学生を見る経路はどうか。OB・OG訪問やサマーインターン、早期選考ルートでは、学歴以外の情報が評価に反映されやすくなります。アポの取り方から当日の質問までの流れはOB訪問・OG訪問の進め方|アポからお礼まで完全ガイドにまとめています。早期ルートの有無は企業によって異なるので、志望企業の採用ページやキャリアセンターで確認してください。

出身大学が採用に影響するかどうかで悩みすぎない

出身大学は、就活で見られる評価軸のひとつです。ただし、唯一の評価軸ではありません。企業によって重視する点は異なり、学歴以外の要素で十分に評価される企業も数多くあります。噂に時間を使うより、応募先の幅を広げる方が近道です。同じくらい効くのが、エントリーシートや面接で伝える内容を磨くこと。早慶合同就活会議では、大学名だけで一喜一憂せず選考対策そのものに集中できるよう、情報を発信しています。

よくある質問

Q. 学歴フィルターは大学名だけでなく学部でも差が出ますか。

企業や職種によっては、専門性が求められる技術職や研究職などで、学部・専攻を重視する場合があります。ただし営業職や総合職では、学部よりも大学名や選考内容が重視される傾向があるとされます。対応は企業によりさまざま。募集要項に応募条件として学部が明記されている場合は、そちらを優先して確認してください。

Q. 大学院に進学すると学歴フィルターの影響は変わりますか。

大学院修了者は、学部卒より応募できる求人の幅が広がることがあります。一方で、選考基準は企業ごとにばらばら。研究内容や専門性を評価する企業では、学部時代より有利に働く場合もあります。ただしフィルターの有無自体が変わるという確証はなく、判断は企業に委ねられます。

Q. 就職エージェントを使うと学歴フィルターを回避できますか。

就職エージェントは、学生の希望条件に合う求人を紹介する役割です。企業側の選考基準そのものを変えるものではありません。ただし、エージェント経由の紹介枠を一般応募とは別枠で用意している企業もあります。応募経路の選択肢を増やす手段として活用する価値はあります。

Q. 学歴フィルターがあると感じた企業に再応募してもよいですか。

同じ企業でも、年度や採用状況で選考運用が変わることはあります。一度落ちた企業への再応募自体を避ける必要はありません。ただし再応募の可否が、企業の募集要項や採用ホームページに明記されている場合もあります。事前に確認してから応募してください。

Q. 学歴以外にエントリーシートで重視される項目は何ですか。

多くの企業が重視するのは、ガクチカの具体性、志望動機と事業内容の一致度、自己PRと募集職種の適性です。数字や固有名詞を使って、行動と結果を具体的に説明できているか。そこが、学歴に関係なく評価を左右します。

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