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SPI非言語「推論」の解き方|頻出パターン別の手順

推論は、SPI非言語の中で差がつきやすい分野です。計算そのものは足し算と引き算程度で済みます。差を生むのは、条件を図や表に落とす速さです。頭の中だけで考えると、3つ目の条件で混乱します。

この記事では、頻出の5つの型を取り上げます。型ごとに「最初に書く図」と「条件を読む順番」を決めておくと、初見の問題でも手が止まりません。SPI全体の分野や勉強の順番は、SPI対策完全ガイドにまとめています。

推論はどんな問題で、何分で解くのか

推論は、文章で与えられた条件から、確実に言えることを選ぶ問題です。選択肢は「A, B, C, D, E」や「ア、イ、ウ」の組み合わせで並びます。「必ず正しいもの」を選ぶ問いと、「確実に言えるとは限らないもの」を選ぶ問いがあるので、設問の最後の一文を先に読んでください。

テストセンターの非言語は、全体で35分前後です。企業によって問題数や分野の組み合わせが変わるため、1問あたり1分から1分半が目安になります。推論は1問に2分かかっても構いません。その分、確実に解ける計算問題を30秒で終わらせて、時間を貸し借りします。

迷う問題は、2分を超えた時点で一度飛ばします。SPIは前の問題に戻れない形式が多いので、飛ばすときは適当でもいいので何か選んで次へ進みます。

頻出する5つの型

推論は、次の5つの型で大半を占めます。

  • 順序(背の高さ、到着順、得点の大小)
  • 位置(席順、部屋の配置、円卓)
  • 対応関係(人と持ち物、曜日と予定の表)
  • 勝敗(リーグ戦、トーナメント)
  • 命題(「AならばB」の論理)

型の見分けは、問題文の最初の2行で決まります。「並んでいる」なら順序か位置、「それぞれ1つずつ」なら対応表、「総当たり」ならリーグ戦です。

順序の問題は数直線を横に引く

順序の問題では、まず横線を1本引きます。左を小さい側、右を大きい側と決めて、条件を1つずつ線の上に置きます。

例を見ます。「AはBより高い。CはAより低い。DはBより低く、Cより高い」という条件なら、次の順に置けます。

  1. 最初の条件でB、Aの順に並べる(B>A)
  2. CはAより低いので、Aの右にCを置く(B>A>C)
  3. DはBより低く、Cより高いので、AとCの間か、AとBの間に入る

この時点で、DとAの前後は決まりません。決まらない箇所は無理に決めず、「?」を書いて残します。選択肢が「DはAより高い」なら、確実とは言えないので外せます。

条件を読むときは、情報量の多いものから置きます。「AはBの隣」のような曖昧な条件は後回しにして、「AはBより2つ前」のように位置が確定する条件を先に使います。

位置の問題は枠を先に作ってから埋める

席順や部屋の配置は、先に枠を描きます。横一列なら□を6つ並べて番号を振ります。円卓なら円を描いて、時計の文字盤のように点を打ちます。

円卓で見落としやすいのは、向かい合う位置です。6人なら、1番の向かいは4番です。8人なら、1番の向かいは5番になります。人数の半分を足した番号が向かいです。

位置の問題は、場合分けが避けられない問題が多くあります。「AはBの隣」なら、AがBの左の場合と右の場合の2通りです。2通りに分けたら、それぞれの枠を並べて描き、他の条件で片方が消えるまで進めます。3通り以上に増えたら、条件の読み順を見直す合図です。確定する条件を一つ見落としています。

対応関係は表にして、行と列を埋める

人と持ち物、曜日と予定のように、2つの項目を結ぶ問題は表で解きます。縦に人(A〜D)、横に項目を取り、成り立つ組み合わせに○、成り立たない組み合わせに×を入れます。

手順は次の4つです。

  1. 表の枠を描く
  2. 「〜ではない」という否定の条件を、先に×で入れる
  3. ある行で×が3つ並んだら、残る1つに○を入れる
  4. ○を入れた行と列の、他のマスに×を入れる

否定の条件から入れるのが、時間を短くするコツです。肯定の条件は後から使っても結論が変わらないのに対し、否定の条件は表の空きを一気に減らします。

勝敗はリーグ戦なら表、トーナメントなら樹形図

リーグ戦は総当たりの表を描きます。縦と横に同じチーム名を並べて、勝ちを○、負けを×、引き分けを△で入れます。AがBに勝てば、BのAに対するマスには×が入ります。この対称性を使うと、1つの結果で2マスが埋まります。

勝ち数が与えられている場合は、全体の試合数を先に出します。4チームの総当たりなら、全部で6試合です。全チームの勝ち数の合計は、必ず試合数と同じになります。この検算で、条件の読み違いに気づけます。

トーナメントでは、樹形図を描きます。優勝までの試合数は、参加チーム数から1を引いた数です。8チームなら7試合です。「Aは決勝で敗れた」と書かれていたら、Aは準決勝までの2試合に勝ったと読みます。

命題は対偶に書き換えて使う

「AならばB」という形の条件が並ぶ問題では、矢印で書きます。「A→B」です。この形で確実に言い換えられるのは、対偶だけです。対偶は、向きを逆にして両方を否定した形で、「Bでない→Aでない」になります。

逆の「B→A」と裏の「Aでない→Bでない」は、必ずしも正しくありません。例えば「雨が降れば試合は中止になる」から、「試合が中止なら雨が降った」とは言えません。他の理由で中止になった可能性があるからです。

条件が3つ以上ある場合は、矢印をつなげます。「A→B」「B→C」なら「A→C」です。つないだ矢印の対偶も、そのまま使えます。選択肢には、逆や裏が正解のような顔で混ざっています。矢印の向きだけを見て、機械的に外してください。

図を書く時間を削るための練習の進め方

図を描くのが遅い人は、書き方を毎回変えています。型ごとに書き方を固定すると、それだけで30秒ほど縮まります。

練習は次の順に進めます。

  1. 型ごとに5問ずつ、時間を気にせず解く
  2. 図の書き方を1つに決める
  3. 今度は1問2分で、10問を続けて解く
  4. 間違えた問題は、どの条件を読み落としたかだけを記録する

電卓は推論ではほとんど使いません。受検形式による電卓の可否は、WEBテストの電卓の使い方で確認できます。通学中の5分でも、条件を図に落とす練習は進みます。細切れ時間の使い方は、スキマ時間のWEBテスト対策が参考になります。

時間切れで落ちる人の多くは、推論に時間をかけすぎています。原因と対策は、WEBテストで落ちる原因7つと防ぎ方にあります。

推論は、型を覚えれば得点源に変わる分野です。今日から1日2問ずつ、図を描く練習を続けてみてください。早慶合同就活会議は、27卒・28卒のみなさんが筆記の壁を越えて、面接で力を出せる状態を迎えられるよう応援しています。

よくある質問

Q. 推論が苦手でも、他の分野で挽回できますか。

企業が見るのは総合点の場合が多く、推論だけで足切りになる例は多くありません。ただし、足切りの基準は企業によって異なり、公表されていません。計算問題を確実に取りつつ、推論は型の数問に絞って得点を積み上げるのが現実的です。

Q. 図を描くメモ用紙は、テストセンターでもらえますか。

テストセンターでは、会場がメモ用紙と筆記用具を貸し出す運用が一般的です。持ち込みの可否や枚数は会場ごとに異なるため、予約確認メールの注意事項を読んでください。自宅受験のWEBテスティングでは、手元の紙とペンを使えます。

Q. 条件が多くて場合分けが4通り以上になったときは、どうすればいいですか。

4通りに増えたときは、いったん手を止めて、確定している条件を読み直します。見落とした条件を使うと、場合分けが2通り以下に減る問題が大半です。それでも減らない場合は、飛ばして次の問題へ進みます。

Q. 論理の命題と推論は別の問題ですか。

SPIの非言語では、命題は推論の一部として出題されることが多い形です。言語分野にも、論理的な読解を問う問題があります。分野の全体像は、SPI構造的把握力検査とはで、非言語とは別の検査として紹介しています。

Q. 解答の根拠が分からないときは、何を見直せばいいですか。

間違えた問題は、答えを見る前に、条件を1つずつ図に置き直します。置き直すと、どの条件で図が崩れたかが分かります。その条件の読み方(「以上」と「より」の違い、「隣」の左右など)を、自分用のメモに1行で残してください。

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