玉手箱とGABの違い|同じ日本SHLの検査で、どこが同じでどこが違うのか
「玉手箱とGABは同じものですか」という質問をよく見かけます。答えは「同じではないが、近い」。
どちらも日本SHLが提供する検査で、言語と計数を測ります。ただ、出題の作りと受検の形式は違います。公式ページで確認できるGABの内容と、玉手箱の形式を並べて比べましょう。
目次
1. 公式ページで確認できるGABの構成
日本SHLの公式サイトの説明では、GABは「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測る検査。科目は次の4つです。
- 言語理解テスト(論理):文章を読み、書き手の論理を正しく理解できるかを測る
- 計数理解テスト(図表理解):図表の理解力と、計算の正確さと速さを測る
- 英語(大意):テストセンター方式のみで実施される英文読解
- パーソナリティ:職務上の行動特性を測る
受検形式は、紙、Web、テストセンターの3つ。所要時間は合計で80〜90分と書かれています。
2. 玉手箱の構成
玉手箱は、計数、言語、英語の3分野。企業によって、どの形式を出すかが変わります。
| 分野 | 形式 | 問題数と時間の目安 |
|---|---|---|
| 計数 | 四則逆算 | 50問/9分 |
| 計数 | 図表の読み取り | 29問/15分 |
| 計数 | 表の空欄推測 | 20問/20分 |
| 言語 | 論理的読解(GAB形式) | 32問/15分 |
| 言語 | 趣旨判定(IMAGES形式) | 32問/10分 |
数字は代表的な構成で、企業ごとの調整もあり得ます。
3. 共通点:言語に同じ判定形式がある
玉手箱の言語には、「論理的読解(GAB形式)」があります。名前のとおり、GABの言語と同じ考え方の問題。
設問の文が正しいかを、本文を読んで3つから選びます。
- A:本文から論理的に正しいと言える
- B:本文から論理的に間違いと言える
- C:本文だけでは判断できない
どちらの検査でも、判断の材料は常識ではなく本文の記述。本文に根拠がなければ、答えはCです。
この共通点のおかげで、片方で身につけた読み方はもう片方でも使えるでしょう。
4. 違い:計数の形式と、受検の形式
違いは、おもに2つ。
計数の形式
GABの計数は図表理解。玉手箱の計数は、四則逆算、図表の読み取り、表の空欄推測の3形式です。
玉手箱は、1つの分野で同じ形式が続く作り。四則逆算なら、最後まで四則逆算です。GABは、図表を読んで答える問題が中心になります。
受検の形式
GABには、Web-GAB、C-GAB、ペーパーGABがあります。C-GABは会場で受ける形式で、電卓は使えないと知られています。
玉手箱は、自宅のパソコンで受ける場面が多い検査。ただし、これも企業の案内次第です。
電卓の可否は、形式によっても変わります。玉手箱で電卓は使える?とGAB・C-GAB・Web-GABの違いで、それぞれ確認できます。
5. 受検案内から見分ける手がかり
受検案内に検査名が書かれていないこともあります。その場合に見る点は次のとおり。
- 受検場所:会場なら、C-GABの可能性がある
- 科目に英語があるか:テストセンター方式のGABでは英語が課される
- 受検画面の見た目と、最初の問題の形式
最初の問題が四則逆算なら、玉手箱の計数と見てよいでしょう。確実に知りたいなら、企業の採用ページや先輩の受検報告が手がかりです。
形式の絞り込みにはWEBテスト形式判別チャートが使えます。SPIとの比べ方は玉手箱とSPIの違いにあります。
6. 冬の早期選考での備え方
GABは、総合商社や金融などで使われると言われます。冬の早期選考や、冬のインターンで当たる人もいるでしょう。
備え方は、受ける形式からの逆算。
- 志望企業が、玉手箱かGABかを調べる
- GABなら、C-GABかWeb-GABかを調べる
- 電卓の可否に合わせて、練習の環境を決める
玉手箱の言語を読み込んでおくと、GABの言語にも役立ちます。時間が限られる冬は、重なる部分から始めるのが効率的。
玉手箱の頻出問題と攻略法で、言語の判定形式をくわしく確認できます。
玉手箱とGABの収録範囲は、玉手箱解答集のご案内ページをご覧ください。