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WEBテスト対策

WEBテストの監視はどこまで?受検形式ごとの公式記述を整理

こんにちは。早慶合同就活会議のWebテスト解答集チームです。

「WEBテストって、どこまで見られているんですか」——この質問には、ひとつの答えがありません。受検形式ごとに、公式サイトに書かれている内容がまったく違うからです。

この記事は、SPIを提供するリクルートマネジメントソリューションズが公式サイトで公表している記述を、受検形式ごとに並べ直したものです。当サイトの推測や、どこかで見た噂は入れていません。原文の表現をそのまま引いて、書かれていることと書かれていないことを分けて示します。

目次

  1. 結論:監視の仕組みは受検形式ごとに違う
  2. SPI公式が公表した「不正行為防止の取組み」とは
  3. テストセンター(リアル会場)に書かれていること
  4. テストセンター(オンライン会場)に書かれていること
  5. WEBテスティング(自宅受検)に書かれていること
  6. 公式に書かれていないことは、書かれていないままにしておく
  7. 自分が受ける形式を見分ける方法
  8. まとめ

1. 結論:監視の仕組みは受検形式ごとに違う

先に一覧で示します。同じSPIでも、公式サイトに記載されている監督の方法は形式ごとに別物です。

受検形式 受検場所 公式に記載された監督の方法 本人確認について記載されていること
テストセンター リアル会場 各都道府県に設置された会場 検査室内を、監督員の巡回によって監督 会場スタッフが受検票と顔写真付き本人確認書類で本人確認
テストセンター オンライン会場 自宅などの自分のPC WEBカメラを使用し、オンラインで監督員が監督(録画・AIによる確認ではなく、人により監督) 開始時に本人確認書類のチェック
WEBテスティング 自宅などのPC 監督についての記載なし 記載なし

この表の出典は、SPI公式サイトが2022年11月29日に公表した適性検査SPI3の受検時における不正行為防止の取組みです。以下、各形式について原文の表現を引きながら見ていきます。

2. SPI公式が公表した「不正行為防止の取組み」とは

これは、SPIを提供するリクルートマネジメントソリューションズが、不正行為への対応を受検者・企業向けに公表した文書です。公表日は2022年11月29日で、タイトルは「適性検査SPI3の受検時における不正行為防止の取組み」です。

同ページには、公表の背景としてこう記載されています。

昨今の急速な採用オンライン化の広がりを受け、検査項目や画面を他者に開示し回答の補助を得る、本人以外が回答するなどの不正行為を防止する取組みや、不正行為を助長する広告やサービスへの対応を強化しています。

また、有人監督のサービスについては、2021年7月に提供を開始し、2022年10月から「テストセンターオンライン会場」としてリリースした旨が記載されています。加えて、方式を問わない方針として次の一文も置かれています。

いずれの検査方式においても、不正行為発覚時には、受検依頼企業と連携し、厳しく対処していく方針です。

このページの構成自体が、本記事の要点をそのまま表しています。テストセンターの節とWEBテスティングの節が分かれていて、書かれている項目数がまったく違うのです。次章から、その中身を順に見ます。

3. テストセンター(リアル会場)に書かれていること

リアル会場については、5つの取組みが箇条書きで記載されています。テストセンター全体に共通するものとして、まず「サービス登録時に不正行為の禁止について同意を取得」が挙げられ、そのうえでリアル会場の項目が続きます。

原文の表現は次のとおりです。

  • 受検会場にて、会場スタッフが受検票と顔写真付き本人確認書類による本人確認を実施
  • カンニング対策(私物は会場のロッカーに入れ施錠、筆記用具は会場側で準備するなど)
  • 受検中も受検票と本人確認書類を机上に提示
  • 検査室内を、監督員の巡回によって監督
  • 退室時は、正しく受検が完了していることを会場スタッフにて確認し、筆記用具とメモ用紙を回収

私物をロッカーに入れて施錠する、筆記用具は会場側が用意する、退室時に回収する——という一連の流れが、そのまま書かれています。会場での当日の動き方については都内テストセンター会場攻略ガイドもあわせてご覧ください。

なお、「不正行為とみなされる行為」の一覧は、リアル会場とオンライン会場の両方に共通するものとしてテストセンターのFAQに記載されています。同FAQには、不正行為を発見した場合は「その場で受検を中断し、企業の方に連絡します」とあり、対象となる行為として「自分以外の人間のために受検する。(替え玉受検)」「禁止されているもの(情報含む)を持ち込む・使用する。」「出題された問題を撮影・書き留めるなどして外部へ持ち出すこと、およびそのための行為。」「その他方法を問わず、カンニング行為をする。」などが列挙されています。

4. テストセンター(オンライン会場)に書かれていること

オンライン会場については、3つの取組みが記載されています。中でも読み違えられやすいのが監督の方法で、原文にはこう書かれています。

WEBカメラを使用し、オンラインで監督員が監督。録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行う。

「録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行う」——ここは公式サイトの表現そのままです。「AIが自動で検知している」という説明を見かけることがありますが、少なくともこのページには、そうは書かれていません。なお、これはSPIのオンライン会場についての話です。適性検査によっては、提供元がAIによる監視を明示している製品もあります(形式が違えば、監視の仕組みも違います)。

受検中については「受検中もカメラオン・画面共有を行い、不正の兆候が見られた場合には、注意や受検の中断を行う。」と記載されています。カメラだけでなく画面共有が行われる点は、自宅受検という言葉の印象より踏み込んだ内容です。

オンライン会場そのものの定義は、2022年6月22日付のSPIテストセンターにオンライン会場を新設いたしますに記載があります。同ページには「自宅などから専用のシステムを通して本人認証・受検環境の確認・受検中の態度など、リアル会場同等の有人監督のもと、適性検査の実施ができる仕組み」と書かれています。

開始時に何が確認されるか

受検開始時の確認内容も、原文に具体的に列挙されています。

開始時に本人確認書類のチェックを行う。また、ポケットの中やイヤフォン、携帯電話・時計・メガネなどの持ち物検査やPC上で他アプリ等を起動していないか、室内に不審なものがないかどうかなどをカメラで360度確認。

ポケットの中、イヤフォン、携帯電話、時計、メガネ、PC上の他アプリ、室内の様子——これらをカメラで360度確認する、と書かれています。オンライン会場を予約している方は、この記述を前提に受検環境を整えておくのが確実です。

また同ページは、この節の末尾で「※詳細の確認観点については、以下受検者用サイトをご覧ください。」として受検者用サイトを案内しています。オンライン会場で受ける方は、禁止事項の詳細はそちらに一覧があります。

5. WEBテスティング(自宅受検)に書かれていること

自宅などのPCで受けるWEBテスティングについては、記載は2点のみです。原文をそのまま引きます。

  • 初回システムアクセス時に不正行為の禁止について確認ステップを踏んだうえで受検画面に遷移
  • 一度中断して再度受検を開始した場合には、同じ問題を出題しないシステム仕様

1点目は受検前の同意ステップ、2点目は出題側のシステム仕様です。テストセンターの節にあったカメラ・監督員・持ち物検査・巡回といった記述は、WEBテスティングの節には出てきません

形式で並べ直すと、記載量の差は次のようになります。

受検形式 公式ページに記載された項目数 記載されている内容の性質
テストセンター リアル会場 5項目 会場での本人確認・私物管理・巡回監督
テストセンター オンライン会場 3項目 カメラによる有人監督・持ち物検査・画面共有
WEBテスティング 2項目 受検前の同意ステップ・再受検時の出題仕様

6. 公式に書かれていないことは、書かれていないままにしておく

ここが本記事でいちばん慎重に扱いたい章です。事実として整理できるのは、次の2点です。

  1. WEBテスティングの節に、監視・検知の方法についての記述はない
  2. このページのどこにも、「解答集」という語は出てこない

ここで確認しているのは、あくまでこの告知ページの記載です。オンライン会場については、公式自身が受検者用サイトへ詳細の確認観点を案内しています(§4 参照)。

そして、ここから先へは踏み込みません。「書かれていない」は「行われていない」の証明ではなく、「安全である」の証明でもないからです。「書かれていないから見つからない」と読むのも、「書かれていないから心配はいらない」と読むのも、どちらもこのページが述べていないことを足しています。

公式ページ自身が、末尾でこう断っています。

不正行為防止の取組みは、適宜見直す可能性がございます。

つまり、ここに載っている内容はその時点の記述であって、将来にわたる保証ではありません。当サイトとしては、この一文をそのまま受け取ります。書かれていることは書かれているとおりに、書かれていないことは書かれていないままに扱う——それが、推測を積み上げないための唯一の方法だと考えています。

なお、報じられた逮捕・有罪の事例が何だったのかについては、WEBテストで報じられた逮捕事例は何だったのかで、経過と罪名を出典付きで整理しています。

7. 自分が受ける形式を見分ける方法

自分がどの形式を受けるのかは、企業から届く受検案内と、予約画面で分かります。テストセンターの場合、リアル会場かオンライン会場かは予約の段階で選ぶことになります。

テストセンターのFAQには、両会場の違いがこう記載されています。

各都道府県に設置されたテストセンター会場をリアル会場、自宅等でご自身のPCを用いて受検環境を整えていただく形式をオンライン会場と呼んでいます。受検環境や必要な持ち物、持込許可物などが異なります。どちらの会場で受けてもテストセンターの受検結果として等しく扱われます。

どちらで受けても結果は等しく扱われる、と明記されている点は覚えておく価値があります。会場の選択が有利・不利を生むわけではありません。

持ち物でも見分けられます。同FAQの記載は次のとおりです。

項目 リアル会場 オンライン会場
当日必要なもの 本人確認書類・受検票 本人確認書類・筆記用具・メモ用紙
受検票 必要(印刷して持参) 不要
筆記用具・メモ用紙 会場が用意(私物は利用不可) 自分で用意(シャープペンシルまたは鉛筆/A4の白紙2枚まで)
本人確認書類の条件 顔写真付き・原本・有効期限内 顔写真付き・原本・有効期限内

同FAQには電卓についても記載があり、テストセンターでの受検について「検査中は計算機は使用できません」と書かれています。自宅で受けるWEBテスティングの電卓の扱いについては、本記事が引いた3つの公式ページのいずれにも記載が見当たりませんでした。形式ごとの扱いはSPI対策完全ガイドで整理しています。

志望企業がどの形式を採用しているか分からない場合は、WEBテストの種類と見分け方企業別Webテスト形式データベースから確認してみてください。

8. まとめ

  • WEBテストの監視体制は受検形式ごとに違い、SPI公式ページの記載量そのものが形式ごとに大きく異なる
  • リアル会場は5項目。本人確認、私物のロッカー施錠、監督員の巡回、退室時の回収まで記載されている
  • オンライン会場は3項目。録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行うと明記され、開始時にカメラで360度確認、受検中もカメラオン・画面共有と記載されている
  • WEBテスティングの記載は2点のみ(受検前の同意ステップ/中断後に同じ問題を出題しないシステム仕様)
  • WEBテスティングの節には監視・検知の方法についての記述がなく、このページのどこにも解答集への言及はない。ただし「書かれていない」は「安全」の意味ではない
  • 公式ページ自身が「不正行為防止の取組みは、適宜見直す可能性がございます。」と断っている

自分がどの形式で受けるのかが分かれば、当日どんな準備が要るのかもはっきりします。噂ではなく公式の記述から確認する——遠回りに見えて、これがいちばん早い道です。

よくある質問

Q. WEBテスティング(自宅受検)はカメラで監視されているのですか?

SPI公式サイトの「不正行為防止の取組み」には、WEBテスティングについてカメラや監督員に関する記述はありません。記載されているのは、初回アクセス時の確認ステップと、中断後に同じ問題を出題しないシステム仕様の2点のみです。カメラによる有人監督が明記されているのは、テストセンターのオンライン会場のほうです。

Q. オンライン会場はAIが不正を検知しているのですか?

同ページには「録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行う。」と記載されています。少なくともこの記述の時点では、AIによる自動検知ではなく人による監督だと明記されています。

Q. オンライン会場では、受検の前に何を確認されますか?

原文には「開始時に本人確認書類のチェックを行う。また、ポケットの中やイヤフォン、携帯電話・時計・メガネなどの持ち物検査やPC上で他アプリ等を起動していないか、室内に不審なものがないかどうかなどをカメラで360度確認。」と記載されています。

Q. リアル会場とオンライン会場で、結果の扱いは変わりますか?

テストセンターFAQには「どちらの会場で受けてもテストセンターの受検結果として等しく扱われます。」と記載されています。

Q. この記事の内容は今も同じですか?

公式ページには「不正行為防止の取組みは、適宜見直す可能性がございます。」と書かれています。受検の前には、下記の公式ページで最新の記載をご自身で確認してください。

参考にした一次情報

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